「○○ちゃんの大好きなおじいちゃん ここだよ~!」
子どもたちは いつもやさしいデイサービスのおじいちゃま・おばあちゃまに駆け寄ります。
ギュッと抱きしめられ、何ともいえない照れくさそうな表情。
「きゃぁ、離して~!」
「だめだめ~、もう離れなくなっちゃったんだよ~」
そんなじゃれあいが、そこらじゅうで聞こえてきます。
9月12日は、特別養護老人ホーム扇の森とデイサービスセンター扇の森のお年寄りへ、
全園児で敬老お祝いの訪問をさせて頂きました。
つつじが丘幼稚園の園児も合流し、大人数での賑やかな訪問。
3つのグループにわかれ、それぞれが1階・2階・3階へ向かいました。
1階は つぼみ組、はな組、ちょうちょ組の乳児クラス
2階は けやき組 とつつじが丘幼稚園の年少・年中組
3階は わかば組、おうぎ組 とつつじが丘幼稚園の年長組
各階に到着すると、既にお年寄りの皆さまが いまかいまかと待っていて下さいました。
暖簾をくぐると・・・
「敬老の日、おめでとうございます!」
「元気でいてね!」
「長生きしてください!」
職員が教えてもいない言葉が、次々と子どもたちの口から溢れるように出てきます。
「ありがとよぉ~」
「もっとこっちおいで!」
「かわいいねぇ」
「どっから来たの?」
お年寄りからも、いつもよりもずっとずっと口数が多く、子どもたちへ話しかける姿があります。
この日の為に いっぱい練習した歌
大きなくりの木のしたで・幸せなら手をたたこう・手をたたきましょう などを手遊びとともに披露し、
溢れる元気をお裾分けします。
用意して来た 手作りのペンダントを首に掛けてさしあげ、お祝いに握手をします。
時には びっくりしながらも、
様々なお年寄りがいるのだ、ということが徐々に理解できているようで、
ふれあい交流の積み重ねの成果を実感します。
おうぎ組は、最後にデイサービスに寄りました。
デイサービス扇の森とおうぎ組は、週に2回ふれあい交流を定期的に行い、一緒に過ごす時間を重ねています。
昨年からはじめ、もうデイサービスのお年寄りとは2年目のかかわりになります。
顔馴染みの関係どころではない、切っても切り離せない関係があるのです。
「お~い、待ってたよー!こっちおいで!」
「おじいちゃ~んっ!!!」
「ほらほら、ここにいるよ」
「あ、おばあちゃんだーっ!」
姿を見つけるや否や、大好きなおじいちゃん・おばあちゃんのところへ飛びついていきます。
しばらくは 子どもたちとお年寄りの皆さまだけの世界。
そこには 私たち職員は入る僅かなスキマもありません・・・・。
今日は敬老の日です。
皆さま いっしょにおじいちゃんおばあちゃんと住んでいる子どももいれば、
遠くに住んでいる子どももいて、いろいろな環境にあることでしょう。
しょっちゅう会えない環境であっても、心は必ず通じ合うことができます。
どうか、心温かい御祝の日を迎えられていますように・・・。